- 2023/10/13 掲載
気候変動対策、新目標に=融資能力23.5兆円拡大―世銀総裁
【マラケシュ時事】世界銀行のバンガ総裁は13日、国際通貨基金(IMF)と世銀の年次総会で演説し、気候変動問題への対応を世銀の新たな目標に加える方針を表明した。また、融資能力を今後10年で1570億ドル(約23兆5000億円)拡大できるとの見通しを示した。
途上国は気候変動の影響とみられる干ばつや洪水、慢性的な食料不足のほか、過剰債務問題など複合危機に直面している。世銀は現在、果たすべき役割として「極度の貧困撲滅」と「繁栄の共有促進」を掲げているが、バンガ氏は気候変動対策も含めて「現実を反映し(役割を)拡大する」と強調した。
世銀の役割が今後広がることを踏まえ、バンガ氏は増資をしなくとも財務の柔軟性を高めるといった事業改革に取り組むと明言。「今後10年で融資能力を1570億ドル増やすことが可能だ」と、加盟国に協力を求めた。
【時事通信社】 〔写真説明〕国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会で演説するバンガ世銀総裁=13日、モロッコ・マラケシュ
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