- 2023/10/14 掲載
世界の株式ファンドから資金流出、金利上昇懸念と地政学的緊張で
[13日 ロイター] - LSEGのデータによると、今月11日までの1週間に世界の株式ファンドから89億3000万ドルが流出し、大幅な純流出となった。
米国のインフレ率に関する重要指標の発表を控え、金利上昇を警戒したことが背景にある。イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの軍事衝突が激化している中東での地政学的緊張の高まりも、投資家のリスク回避姿勢に拍車をかけた。
地域別では、米国株ファンドが56億8000万ドル、欧州株ファンドが46億3000万ドルのそれぞれ純流出。一方、アジア株ファンドには約12億9000万ドル流入した。
分野別では、金融、ヘルスケア、一般消費財からそれぞれ5億5600万ドル、4億7900万ドル、4億5300万ドル流出した。
一方、安全重視の投資先とされるマネー・マーケット・ファンド(MMF)に約262億7000万ドル、国債ファンドに24億4000万ドルそれぞれ流入した。国債ファンドの流入額は7月12日までの1週間以来、約3カ月ぶりの高水準だった。
グローバル債券ファンドの純資金流入は合計7億4400万ドルにとどまった。
新興市場の株式ファンドからは33億ドルが流出し、流出額は18週ぶりの大きさだった。
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