- 2024/01/04 掲載
ヘッジファンド、昨年成績は株価指数に劣後 ごく一部が2桁リターン確保
[ロンドン/ニューヨーク 3日 ロイター] - 2023年は多くのヘッジファンドが、債券利回りの高騰という想定外の事態に見舞われ、運用成績は主要株式指数に見劣りする結果に終わった。しかしごく一握りのファンドは、ハイテク株上昇などを追い風に2桁のリターンを確保したようだ。
ハイテク株に投資したヘッジファンドの中では、ソーマ・エクイティ・パートナーズの年間リターンが62%に達し、S&P総合500種やナスダック総合の上昇率を上回ったことが、同ファンドが投資家に伝えた最新情報をロイターが確認して分かった。
またフィリップ・ラフォント氏が率いるコーチュー・マネジメントの年間リターンも約21.5%となった。別の関係者が明らかにした。
より幅広いロング/ショート戦略採用のファンドでは、アンソン・ファンズのインベストメンツ・マスター・ファンドのリターンは18.2%。英住宅開発会社ビストリー・グループへの投資などが功を奏した。
事情に詳しい複数の関係者によると、マルチ戦略型のミレニアム・マネジメントと、シタデル傘下のウェリントン・ファンドのリターンはそれぞれ10%と15.3%だった。
ただピボタルパスのデータに基づくと、23年1─11月のヘッジファンドの平均リターンは5.7%にとどまっている。
S&P総合500種の年間上昇率は20%超だった。
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