• 2025/08/07 掲載

「EAの進化」で置いてきぼりの日本企業…「海外と大差」を埋める手法をガートナー解説

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日本企業の過半数が「成果が見えない」と評価するエンタープライズ・アーキテクチャー(EA)。しかし海外ではすでに大きな進化を遂げ、経営層を支援する「社内参謀」として機能しているのをご存じだろうか。従来のIT基点から脱却し、ビジネス成果に直結する新たなEAとは何か。実は多くの日本企業には、この進化したEAを実践できる人材がすでに存在しているという。ガートナーの調査が明かす驚きの実態と、進化したEAへの移行を成功させる具体的な方法をガートナーの鈴木雅喜氏が解説する。
執筆:畑邊 康浩
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新しいエンタープライズ・アーキテクチャーを実装するためにはどんな手法が有効なのだろうか
(出典:ガートナー:2024年12月))

日本企業はなぜEAで「つまずきがち」なのか

 従来、日本企業において大きな役割を果たしてきたエンタープライズ・アーキテクチャー(EA)。全体像の把握、標準化、ムダや重複の削減、ガバナンスの推進に寄与した半面、課題もあった。大規模な活動でありながら成果が見えにくい点や、全体像の把握や標準化に多大な時間がかかる点、そしてガバナンスが硬直的で反感を買いやすい点だ。

 日本におけるエンタープライズ・アーキテクチャーを巡る状況について、「EAの価値を認め、取り組んできた企業は一部に留まっている」と指摘するのは、ガートナーのバイス プレジデント, アナリストの鈴木雅喜氏だ。

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ガートナー
バイス プレジデント, アナリスト
鈴木雅喜氏

 鈴木氏によると、ガートナーが2024年4月に実施した調査では、EAに関して日本企業の37.4%が「成果がよく見えない」、20.6%が「やる人がいない」と回答しており、過半数がEAの効果について懐疑的だ。半面、「重要な取り組みであり、それがないと問題が出る」と答えている企業は17.5%に過ぎない。

 その反面、海外においては、EAはより明確な成果を目指すべく進化を遂げているという。では、海外でEAはどのように進化し、従来型のEAと比べてどこが異なるのだろうか。 【次ページ】経営層に「過度の期待」は禁物と言えるワケ
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