- 2025/08/07 掲載
「EAの進化」で置いてきぼりの日本企業…「海外と大差」を埋める手法をガートナー解説
日本企業はなぜEAで「つまずきがち」なのか
従来、日本企業において大きな役割を果たしてきたエンタープライズ・アーキテクチャー(EA)。全体像の把握、標準化、ムダや重複の削減、ガバナンスの推進に寄与した半面、課題もあった。大規模な活動でありながら成果が見えにくい点や、全体像の把握や標準化に多大な時間がかかる点、そしてガバナンスが硬直的で反感を買いやすい点だ。日本におけるエンタープライズ・アーキテクチャーを巡る状況について、「EAの価値を認め、取り組んできた企業は一部に留まっている」と指摘するのは、ガートナーのバイス プレジデント, アナリストの鈴木雅喜氏だ。

バイス プレジデント, アナリスト
鈴木雅喜氏
鈴木氏によると、ガートナーが2024年4月に実施した調査では、EAに関して日本企業の37.4%が「成果がよく見えない」、20.6%が「やる人がいない」と回答しており、過半数がEAの効果について懐疑的だ。半面、「重要な取り組みであり、それがないと問題が出る」と答えている企業は17.5%に過ぎない。
その反面、海外においては、EAはより明確な成果を目指すべく進化を遂げているという。では、海外でEAはどのように進化し、従来型のEAと比べてどこが異なるのだろうか。 【次ページ】経営層に「過度の期待」は禁物と言えるワケ
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