米国株式市場＝反発、ＦＲＢ議長発言受け切り返す　週間では大幅下落

［ニューヨーク　７日　ロイター］ - 米国株式市場は反発して取引を終えた。米連邦準備理事会（ＦＲＢ）のパウエル議長が景気は「良い状態にある」と述べたことを受け、序盤の下落から切り返した。

パウエル議長は７日、トランプ新政権の政策が経済にどのような影響を与えるかがより明確になるまで、ＦＲＢは利下げを急ぐつもりはないとの見解を示した。

ハリス・ファイナンシャル・グループのマネージング・パートナー、ジェイミー・コックス氏は「パウエル議長は、私たちが感じていることを代弁している。市場が動揺した場合の最善の行動はじっと待つことだ」と述べた。

株価は序盤の不安定な取引で下落したが、パウエル議長の発言後に反発した。

Ｓ＆Ｐ５００の主要１１セクターでは、公益事業、エネルギー、情報技術、工業が上昇。一方、一般消費材、金融、主要消費材は下落した。

今週は米国の貿易政策を巡る不透明感が重しとなり、株価は大きく下げた。週間では、Ｓ＆Ｐ５００は３．１％下落、ナスダックは３．４５％下落、ダウは２．３７％下落した。

個別銘柄では、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ（ＨＰＥ）が１２％下落。関税によって年間利益見通しが打撃を受けると発表した。

米会員制倉庫型量販店コストコ・ホールセールは６％下落。商品コストの上昇で四半期業績が市場予想を下回った。

一方、米半導体大手ブロードコムは８．６％上昇した。第２・四半期の業績見通しが好調だった。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を１．３５対１の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は１６９億２０００万株。直近２０営業日の平均は１６２億３０００万株。

終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株３０種 42801.72 +222.64 +0.52 42503.07 42898.68 42175.6

2

前営業日終値 42579.08

ナスダック総合 18196.22 +126.97 +0.70 18029.85 18243.58 17768.5

9

前営業日終値 18069.26

Ｓ＆Ｐ総合５００種 5770.20 +31.68 +0.55 5726.01 5783.01 5666.29

前営業日終値 5738.52

ダウ輸送株２０種 15610.42 +124.13 +0.80

ダウ公共株１５種 991.49 +19.58 +2.01

フィラデルフィア半導体 4629.59 +141.74 +3.16

ＶＩＸ指数 23.37 -1.50 -6.03

Ｓ＆Ｐ一般消費財 1637.80 -5.04 -0.31

Ｓ＆Ｐ素材 551.59 +1.38 +0.25

Ｓ＆Ｐ工業 1134.28 +13.42 +1.20

Ｓ＆Ｐ主要消費財 904.89 -5.52 -0.61

Ｓ＆Ｐ金融 815.53 -4.74 -0.58

Ｓ＆Ｐ不動産 266.57 +1.58 +0.60

Ｓ＆Ｐエネルギー 663.95 +10.73 +1.64

Ｓ＆Ｐヘルスケア 1737.30 +0.45 +0.03

Ｓ＆Ｐ通信サービス 342.03 +1.67 +0.49

Ｓ＆Ｐ情報技術 4261.71 +60.53 +1.44

Ｓ＆Ｐ公益事業 390.81 +7.07 +1.84

ＮＹＳＥ出来高 13.28億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 37280 + 510 大阪比

シカゴ日経先物3月限 円建て 37270 + 500 大阪比