- 2025/05/02 掲載
午前の日経平均は続伸、一時500円高 米株高や円安が支援
[東京 2日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比253円23銭高の3万6705円53銭と続伸した。米国市場での株高や為替の円安が支援材料となり、一時500円超高に上値を伸ばした。日米関税協議の2回目を通過し過度な警戒感が緩和した一方、先行きの不透明感が残る中で連騰後の連休前でもあり、買い一巡後は戻り待ちの売りが上値を抑えた。
日経平均は184円高で寄り付いた後も上値を伸ばし、一時524円高の3万6976円51銭に上昇し、心理的節目の3万7000円に接近する場面があった。寄り付き前に2回目の日米関税協議を終えた赤沢亮正経済再生相の会見があり、新規材料に乏しかった一方、悪材料もなく投資家心理を支えた。
前日の日銀金融政策決定会合や総裁会見を経て早期利上げの思惑が後退する中、ドル/円が一時145円後半に上昇する円安となり、自動車など輸出株の追い風になった一方、銀行株は弱かった。
今回の日米協議は波乱とはならなかったが、先行きは予断を許さないとの見方は根強い。市場では「株価は下方向のリスクが後退してきてはいるが、積極的に上値のロングを取っていきたいというほど強気の投資家はあまりいないだろう」(ちばぎんアセットマネジメントの森田潤調査部長)との声が聞かれた。
日経平均は前日までの6連騰で2000円超上昇していたことに加え、あすからの連休を控えた週末でもあり、前引けにかけて徐々に上げ幅を縮小した。
TOPIXは0.16%高の2683.61ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆3365億9600万円だった。東証33業種では、値上がりはその他製品や医薬品、輸送用機器など18業種、値下がりは銀行やその他金融、パルプ・紙など15業種だった。
決算などを手掛かりにした個別物色は活発で、ヤマトホールディングスが大幅高となり、年初来高値を更新した。任天堂も年初来高値。信越化学工業はしっかりだった。一方、セイコーエプソンは大幅安。アドバンテスト、しずおかフィナンシャルグループは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが488銘柄(29%)、値下がりは1085銘柄(66%)、変わらずは62銘柄(3%)だった。
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