• 2025/11/25 掲載

OpenAIのサム・アルトマン氏、社内メッセージでAI開発の「厳しい現状と経済的逆境」を指摘

グーグル Gemini3.0 の優位性を認め、成長鈍化の可能性と超知能開発への集中を社内に呼びかける

ビジネス+IT

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OpenAIのサム・アルトマンCEOは社内向けメッセージで、従業員に対し「GoogleがGemini3.0で優れた成果をあげている」「AI開発において厳しい現状と経済的逆風がある」と認め、成長鈍化の可能性を指摘しつつも「追いつくために開発に集中するがある」と呼びかけた。
11月23日付近に報じられた社内向けメッセージで、OpenAIのサム・アルトマン CEOが従業員に対し「GoogleがGemini3.0で優れた成果をあげている」とし「厳しい現状と経済的逆風がある」と認め、成長鈍化の可能性を指摘しつつも「追いつくために優位性を保つ必要がある」と呼びかけた。

サム・アルトマン氏が従業員に向けて率直な危機感を表明していた。メモの内容では、競争相手であるGoogleがAI分野で「優れた仕事をしている」と明言し、OpenAI自身が現在「追いかける立場にある」ことを認めていた。

この社内向けメッセージで、サム・アルトマン氏はOpenAI社内に「厳しい現実あるいは経済的な逆風が存在する」と言及し、今後2026年には同社の収益成長率が「1桁台」に落ち込む可能性があるという悲観的な数字も提示されたと報じられている。

その上で「現時点での開発体制では一時的に後れを取ることになっても、核心となるOpenAIの研究チームが「超知能」を追求し続けることが極めて重要だ」と従業員に訴え、「我々には追いつく力がある」とも記していた。

さらには、現在OpenAIが「最高の研究所、最高のAIインフラ企業、最高のAIプラットフォーム/プロダクト企業」という三つを同時に担っているという状況を挙げ、「多くの難しいことを一度にやらなければならないが、この役割を担わなければならない」との言葉を添えていた。

この背景としてGoogleが発表したAIの新モデル Gemini 3が、OpenAIのGPT5.1を上回るパフォーマンスを出したことにより。AI開発競争においてトップを走ってきた OpenAIが「Googleに逆転された」との見方もある。

これまでOpenAIは外部向けには強気な成長姿勢を示してきたが、今回の社内メッセージでは、これまでの姿勢とは一線を画し、実際には先行きに慎重になっていることが露わになった。 その意味では、OpenAIの社内のトーンがAI開発において「トップを走る立場」から「追いかける立場」へとシフトしつつあると報じられている。

一方で、サム・アルトマン氏は「当社には十分な強みがある」「他社でモデルが出ても我々の基盤で耐えられる」とも述べ、あくまで社内には「集中し、気を緩めるな」というメッセージも送っていた。

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