• 2025/11/28 掲載

ソフトバンクグループ、米半導体設計企業 Ampere Computing Holdings を完全子会社化 約65億ドルで買収完了

Armベースのサーバー用CPU設計のAmpere買収によりAI・クラウド戦略を加速

ビジネス+IT

photo
1
会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。
ソフトバンクグループ(SBG)は2025年11月、米国の半導体設計企業Ampere Computingの全持分を取得し完全子会社化を完了したと発表。Armベースのサーバー用CPU設計を担うAmpereを傘下に加え、同社のAI・クラウド戦略を強化する。買収総額は65億ドル(約9730億円)だった。
ソフトバンクグループ(以下、SBG)は、米国時間2025年11月25日付で、米カリフォルニア州サンタクララ拠点の半導体設計企業Ampere Computing Holdings(以下、Ampere)の全持分の取得を完了し、同社を完全子会社化したと11月26日に発表した。この買収は、同年3月19日に売主との間で合意に至っていたもので、取引総額は65億米ドル(約9,730億円)だった。



もともとSBGは、子会社を通じてAmpereの持分を保有していたものの、今回の取得により持分比率は100%となった。

Ampereは、2017年に元Intelの幹部らによって設立された企業で、ARMアーキテクチャをベースとするサーバー向けCPUの設計を手掛けてきた。クラウドサービスやデータセンター、AIワークロード向けに、高性能かつ省電力なプロセッサを提供してきた。

SBGは今回の買収について、Ampereの設計力・技術力を、自社が以前から傘下に置くArm Holdings(以下、Arm)の設計力と補完させることで、AIやクラウド、データセンター向けの半導体提供体制を強化し、中長期的な価値(NAV: Net Asset Value)の成長につなげるとしている。



買収完了と同時に、Ampereは社名および本拠地を維持したまま、SBGの間接子会社として運営されることが報告されている。

SBGの株価は、この発表を受け東京市場で取引中に一時8%上昇。その後5.1%高で取引を終えており、投資家は今回の買収を歓迎する反応を示している。

今回の完全子会社化は、SBGによるAIインフラ構築戦略の一環と位置づけられる。過去には英国のAI半導体企業Graphcoreの買収なども行っており、Ampereの技術を活用したAI/クラウド向け半導体の設計開発体制をさらに強化する狙いがある

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 1

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

基本情報公開時のサンプル画像
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます

基本情報公開時のサンプル画像