- 2025/12/11 掲載
ソフトバンク、自律型AIエージェント基盤「AGENTIC STAR」の提供開始
計画立案から資料作成、データ分析、システム操作までを自律的に進めるAIエージェント基盤をSaaSで提供
ビジネス+IT
さらに、同サービスは企業内の既存業務プロセスやシステムと統合する仕組みも進められており、2026年3月以降には外部接続モデルやSDK提供といった拡張機能の展開も予定されている。提供後すぐに社内導入も進められており、ソフトバンク自身の営業部門、開発チームで500人以上が活用し、資料作成やコードレビューなどで効率化効果が確認されつつあると伝えられている。
一方で、ソフトバンクグループがOpenAIとの協業で進める「クリスタル・インテリジェンス(Crystal intelligence)」は、異なる位置付けのAIソリューションとして展開されている。クリスタル・インテリジェンスは、OpenAIのエンタープライズ向け最先端AI技術を基盤に、企業ごとの業務システム、データ、プロセスを深く統合し、生産性向上や経営効率化を支援するカスタマイズされたAIプラットフォームとして設計されている。2025年2月にソフトバンクグループとOpenAIがパートナーシップを発表し、その後11月5日に合弁会社「SB OAI Japan合同会社」を設立して、日本市場向けの展開を進めることが公表された。合弁会社ではOpenAIの技術とソフトバンクの導入・運用支援を組み合わせ、日本国内企業に向けて2026年に独占展開する計画が示されている。
クリスタル・インテリジェンスは、企業固有のデータや基幹システムへの深い統合、過去の議事録・メール・仕様書など多様な情報の長期的な蓄積と活用、意思決定プロセスの支援など、高度なカスタマイズを伴う企業変革用途に重点を置く点が特徴である。また、SB OAI JapanはOpenAIのエンタープライズAIプロダクトと日本向けの導入支援・保守運用を包括的に提供し、単なる個別タスクの自律実行以上の価値を目指すものと位置付けられている。
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR