- 2020/09/11 掲載
シャープ、ダイムラーに対するドイツでのLTE規格特許に関する特許侵害訴訟に勝訴
・事件番号:7 O 8818/19
・特許番号:EP 2 667 676
本裁判所は、LTE規格技術を搭載した自動車に関し、ダイムラーは当社の特許権を侵害していると判断するとともに、規格特許に基づく当社の権利行使がFRAND宣言(※)に反する、とのダイムラーの抗弁(FRAND defense)を退けて、差止を認めました。また、判決には、損害賠償責任に関する確認と共に、ダイムラーに侵害行為についての説明義務も課しています。なお、差止はシャープが保証金の支払いをした場合、仮執行がなされます。
ダイムラーは、本裁判所の判決に対して控訴することが可能であり、また、ダイムラーは、今回の裁判に用いられた特許権の無効を訴える訴訟を、ミュンヘンのドイツ連邦特許裁判所に提起しています。
当社は、通信技術の分野において、世界50か国以上で合計6,000件以上の通信規格特許を保有しています。当社では、保有する知的財産権を重要な経営資源と位置付けており、今後も当社の知的財産権が侵害されていると判断した場合は、常に厳正に対処していく所存です。
※保有する規格特許を、「公正、合理的かつ非差別的(Fair,Reasonable and Non-Discriminatory)」な条件でライセンス許諾する用意がある旨の宣言。
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