- 2020/12/25 掲載
NECと聖隷浜松病院、周産期病棟における入室管理に顔認証を活用
聖隷浜松病院は、静岡県西部地区の総合周産期母子医療センターに指定されており、母体・胎児集中治療室(MFICU・15床)や新生児集中治療室(NICU・21床)、新生児回復室(GCU・20床)を有します。
聖隷浜松病院では、新生児の連れ去りを防止するため、従来は患者さんやご家族にICカードを配付し入室管理をしていました。しかし、ICカードの不正入手や回収漏れ等による紛失が懸念されるほか、患者さん側はICカードの管理負担が生じること、病院側はICカードの登録作業が煩雑なことが課題とされていました。また、昨今の新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、感染管理の視点からも衛生的な仕組みが求められています。
NECと聖隷浜松病院は、これらの課題を解決するため、NECの生体認証「Bio-IDiom」(注4)の中核技術であり、世界No.1の認証精度(注5)を有する顔認証技術を活用し、安全で利便性が高く、衛生的な入室管理を実現します。
患者さんやご家族は、事前に顔情報を登録することで、病棟やNICU、GCUに入ることが可能となります。登録した本人以外は入ることができないため、ICカードの不正入手によるなりすましや新生児の連れ去りを防止できます。またICカードの紛失リスクや管理負担を軽減しつつ、スムーズに入室することができます。
なお、本システムは、顔情報の使用に同意し登録した患者さんおよびご家族のみが利用でき、同意を得ていない患者さんやご家族の顔情報保持、および顔の照合を行うことはありません。
本システムは、NECの電子カルテシステムMegaOakシリーズ(注6)との連携が可能です。電子カルテシステムの患者情報に入室可能なご家族の顔情報を登録することで、ご家族が入室できる病棟の自動設定や、電子カルテシステムに入力された入退日情報から入室できる期間の自動設定ができます。これにより、入室権限変更の漏れやタイムラグをなくし、より安全・安心な入室管理を実現します。
以上
(注1)本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長 兼 CEO:新野 隆
(注2)所在地:静岡県浜松市、院長:岡 俊明
(注3)母体または児におけるリスクの高い妊娠に対する医療及び高度な新生児医療等の周産期医療を行うことができる医療施設。都道府県が指定する
(注4)「Bio-IDiom(バイオイディオム)」は、顔、虹彩、指紋・掌紋、指静脈、声、耳音響など、NECの生体認証の総称です。世界トップクラスの技術や豊富な実績を活かし、ニーズに合わせて生体認証を使い分け、あるいは組み合わせることで、「誰もが安心してデジタルを活用できる世界」を実現していきます。
NECの生体認証
https://jpn.nec.com/biometrics/index.html
(注5)米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証技術の性能評価で5回目の第1位を獲得
https://jpn.nec.com/press/201910/20191003_01.html
(注6)https://jpn.nec.com/medical_healthcare/index.html
関連コンテンツ
PR
PR
PR