- 2021/03/16 掲載
双日、次世代ワクチン技術を開発する米VLP Therapeutics,Inc.に出資
VLPTは、2013年、世界の「満たされていないメディカル・ニーズ」に応え、従来のワクチン療法を一変する革新的な治療法の開発を目的に、米国立衛生研究所ワクチン研究センターでワクチンの研究・開発を行っていた赤畑渉CEOが設立しました。同氏が開発した独自のVLP(ウイルス様粒子)*1を基盤として、がんに対する治療ワクチンと、マラリア、デング熱、新型コロナウイルス感染症(以下、「COVID-19」)に対する予防ワクチンの研究開発を進めています。本資金調達により、VLPTが米国で進めるがん治療ワクチンの研究開発を加速させ、早期の治験開始・実用化を目指します。
*1:Virus Like Particlesの略称。ウイルスのゲノム情報を含まないウイルスの殻と同形の無害な粒子。無力化したウイルスと同形のVLPを体内に投与することで、免疫反応を起こし予め抗体を作らせる。
また、同社100%子会社のVLP Therapeutics Japan合同会社(本社:東京都千代田区、代表職務執行者:赤畑渉)は、2020年より国立研究開発法人日本医療研究開発機構の支援により、COVID-19に対するワクチンを、VLPTの自己増殖RNA(レプリコン)技術*2を用いて研究・開発中です。
*2:COVID-19の抗原であるスパイク部分のみを体内一定回数自己増殖させるワクチン技術。少量接種でも高い抗体効果が見込める。
VLPTが開発する革新的なワクチンは、がん治療や、マラリア、デング熱などの感染症予防、COVID-19のような新たな脅威との闘いに大きく貢献し、世界中の多くの人々を助け、健やかな暮らしや医療の発展に大きく貢献することを期待されています。双日は、世界の人々が健康かつ幸せで豊かな生活を実現する支援の一助として、ヘルスケアの発展に貢献していきます。また、今後も有望な技術やサービスを持ったスタートアップ企業との連携により新しい事業の創出をグローバルに進めて参ります。
■VLPTの概要
会社名:VLP Therapeutics,Inc.
設立:2013年
所在地:米国メリーランド州ゲイサーズバーグ
代表者:赤畑渉
主な事業内容:COVID-19、マラリア、デング熱など感染症ワクチン及びがん治療ワクチン研究開発
同社HP:https://vlptherapeutics.com/
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