- 2021/04/28 掲載
パナソニック、感熱・トラッキングお知らせコンセントを発売
電気火災の発火源は1位「コンセントとプラグ」、2位「電気ストーブ」、3位「配線のコード」となっています(※4)。コンセントとプラグに起因する電気火災の約80%は金属接続部の「異常過熱」と「トラッキング」によるものです(※2)。「異常過熱」は変形したプラグを使用したりプラグの差し込みが不十分な時に、プラグの栓刃とコンセントの刃受け間の接触抵抗が大きくなり、プラグの表面温度が急上昇する現象です。これによりプラグの刃付近の樹脂が燃えやすい状態になり(以下、炭化)、ショートすることで電気火災が起こります。一方「トラッキング」は、プラグに埃と水(※5)が付着しプラグの栓刃間に微弱な電流が流れたときに、温度の変化を伴いながら表面が炭化する現象です。これによりショートすることで電気火災が起こります。
新製品の「感熱・トラッキングお知らせコンセント」は当社独自のアルゴリズムにより、コンセントとプラグの金属接続部の異常な温度上昇をコンセント内部の温度センサが検知し、音とランプでお知らせした上で電気を自動遮断します(※6)。更にトラッキングによる電気火災も、発生時特有の温度変化を検知し、未然に防ぎます。また、15A・20A兼用の新製品も品揃えし、リビング・ダイニングのように広い部屋で利用するためのエアコンに対応しました。これにより、従来よりも多様な家電に設置が可能になります。既設のコンセントから取り替えできるので、埃が溜まりやすく長期間コンセントを差し続ける洗濯機や冷蔵庫、TVのコンセントのリニューアルに適しています(※7)。
当社は創業の商品である配線器具を中心に、高付加価値の商品を工場や歴史的建造物、住宅、ホテルなどへ浸透させることで、電気火災の未然防止に貢献していきます。
※2:東京消防庁 平成26年版~令和2年版 火災の実態に記載されている「電気設備機器による発火源と経過」から当社が算出。
※4:東京消防庁 令和2年版 火災の実態より。
※5:ペットの尿や水槽などの液体を含む。
※6:報知温度:約75℃、遮断温度:約90℃。電源プラグが挿さっている付近またはコンセント裏面(壁内)の電線差込部付近の樹脂部の参考温度です。電源プラグの内部が異常発熱した場合は、プラグ表面が参考温度に達しても検出できない場合があります。報知・遮断する温度は使用環境などによって変わることがあり、動作保証温度ではありません。トラッキングを検出した場合は発熱の温度が低いため、音とランプでお知らせせずに電気を自動遮断することがあります。
※7:接地極なしのコンセントからの取り替えの場合、アース工事が必要。接地極付のコンセントからの取り替えの場合、電線の追加は不要。 既設コンセントと電線の取り外し、新設コンセントと電線の結線作業が必要。エアコン向けの新製品は、奥行きのスペースに注意が必要です。 (Φ2 mmの電源線を使用した場合、器具取付面からの深さ:45.5 mm以上必要)取り替えには電気工事士の資格が必要です。
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