- 2021/06/10 掲載
Winテクノロジ、ユーザー・連絡先同期を可能にする「One Address 365」を提供開始
■背景
新しい働き方の広がりとともに、Microsoft 365 の活用も増加していますが、海外拠点や関連会社での利用において、それぞれが別テナントとして利用しているケースが多く存在します。しかし、Microsoft 365の標準機能では、テナント間のAzure Active Directoryの連絡先を共有することができないため、海外拠点や関連会社と「連絡先をスムーズに共有ができない」「Microsoft Teamsでコラボレーションを進めたいが円滑に実施できない」というお客様の声を多くいただいています。
このたびWinテクノロジでは、このようなお客様の課題を解決するため、「One Address 365」を開発しました。
■「One Address 365」の特長
「One Address 365」は、マイクロソフトのPaaSクラウドサービス上で提供します。
1.別テナントのユーザー情報をMicrosoft Outlookで検索
Microsoft 365の標準機能では、別テナントのユーザー・連絡先は検索できません。「One Address 365」では、別テナントの連絡先を自社の連絡先へ自動的に同期します。これにより、相手の名前やメールアドレスがわからない場合でも、Microsoft Outlookのアドレス帳から組織名や役職名などをキーに検索して、メールの送付や会議の招集などができるようになります。
2.運用コストを低減しながら、安全にMicrosoft TeamsのMicrosoft 365グループを作成
Microsoft Teamsでグループを作成して別テナントのユーザーとコラボレーションする場合、ゲストユーザー登録が必要になります。ゲストユーザー登録は、管理者がユーザーからの申請で登録を行う方法と、Microsoft 365利用ユーザー全員に権限を付与する方法があります。前者は運用コストが大きくなり、後者はセキュリティ上のリスクとなります。「One Address 365」では、指定されたテナントの特定ユーザーのみを自社のテナントにゲストユーザーとして自動的に同期できるため、コストとリスクを低減できます。
3.複数テナントのユーザー情報を統合
「One Address 365」の項目マッピング設定やフィルタ設定(※)を利用することで、既存のAzure Active Directoryのデータをメンテナンスすることなく、グループ各社のユーザー連絡先を統一できます。
Azure Active Directory上のユーザー属性に格納されている値がテナントごとに異なる場合、項目マッピング設定を利用して、異なる属性の値を統一した属性にデータ同期できます。また、フィルタ設定を利用することにより、セキュリティ上社外に公開したくない運用管理ユーザーなどを同期対象外とするなどの制限をかけることができます。
さらに、「One Address 365」が取り込むユーザー情報は、お客様のMicrosoft AzureテナントのAzure SQL Databaseに集約されるため、ユーザー情報データはお客様の他システムで利用することも可能です。
※項目マッピング設定やフィルタ設定のご利用には拡張導入設定が必要です。
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