- 2021/06/21 掲載
三井住友信託銀行、産学連携による社会課題解決に向けたコンソーシアムを設立
1. 本件の背景と目的
デジタル技術の進展や脱炭素に向けたエネルギー政策実現のための技術開発が我が国の国際競争力を左右する中、新技術の実証実験等による社会実装に向けた取組みが重要になってきております。
また、国内に目を向けても、「人口集積の進む首都圏」と「人口減少による経済規模縮小に悩む地方」といった構造的問題に加え、「超高齢社会化」に適応した持続的な社会インフラの構築など、経済・社会・環境の側面に至る課題が山積し、公的サービスや事業者単独の取組みでは解決に至らないケースも増加してきております。
本協定により、SFC研究所が保有する『テクノロジー・ナレッジ』と当社の『金融』が結節機能を果たすことで産学が密接となった産業横断のネットワークを構築の上、各地域が直面する社会課題へ適切に対応し、活力ある地域形成と人材育成(起業家育成)に寄与することを目的として、コンソーシアムを立ち上げるものです。
2. コンソーシアムについて
■名称:次世代テクノロジー&ファイナンス・コンソーシアム Next-Gen Technology & Finance Consortium(SFC研究所内に設立)
■理念:21世紀半ばに向けて世界が直面する課題に対して、テクノロジー、ファイナンス、ポリシーの発展の担い手として創造的で実効的な解決策を示し、新たな付加価値の創出を図る
■目的:スマートシティ等地域の産業競争力強化に関連するテクノロジー・ナレッジ集約および金融支援地域社会システムにおける課題を解決するための人材育成
■代表:古谷 知之(慶應義塾大学 総合政策学部 教授)(先端モビリティ、データサイエンス、都市工学)
■構成役割:
<SFC研究所>
分野横断的な研究、技術の実装 / 政策デザイン、提言 / イノベーション企業ネットワーク提供
<NES>
スタートアップ企業ネットワーク提供、実装支援
<当社>
取引先および投資家ネットワーク提供 / 金融商品組成に向けた調査・研究、信託機能の提供 /ファイナンス手法の研究 / インパクト評価
今回の協定を機に、相互の強みやネットワークを活かすことでシナジーを産み出し、地域の社会課題解決に向けた活動を加速させていきます。
3. 今後の動きについて
地域社会システムにおける課題と三者間の相互のネットワークや強みに照らし合わせた上で、優先的に取り組む課題を設定します。各課題に基づく協議会を運営し、趣旨に賛同いただける企業等への参画を呼び掛けることで、社会的インパクトの最大化に向けたオープンイノベーションの取組みを推進してまいります。
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