- 2021/06/22 掲載
米国株式市場=急反発、景気回復にらみエネルギー株などに買い
経済の健全性を示すとされる小型株中心のラッセル2000やダウ輸送株20種も約2%高となった。
銀行やエネルギーなど年初来の株価上昇をけん引してきた景気敏感株で構成するS&P500バリュー指数は1.9%上昇。0.9%高となったグロース指数をアウトパフォームした。
前週は米連邦準備理事会(FRB)のタカ派的なシグナルを受けて売りが広がり、バリュー株の下げが目立ったほか、ダウとS&P500は週間で数カ月ぶりの大幅安となっていた。
チャールズ・シュワブのトレーデング・デリバティブ担当副社長、ランディー・フレデリック氏は「市場はイージーマネーとタイトマネーのどちらを求めているのかまだ決めかねており、綱引き状態だ」と語った。
投資家の間で力強い景気回復への期待感と景気過熱への懸念が混在する中、S&P500は今月、狭いレンジで推移してきた。
この日はS&P500の主要11セクターが全て上昇し、エネルギーや金融が主導した。
マイクロソフトは1.2%上昇し、終値ベースの最高値を更新した。
中国当局がビットコインのマイニング(採掘)に対する取り締まりを強化したことを嫌気し、暗号資産(仮想通貨)関連銘柄は売られた。採掘業者のライオット・ブロックチェーン、マラソン・パテント・グループのほか、交換所のコンベース・グローバルは1─4%安。
モデルナは4.5%上昇。新型コロナウイルスワクチン製造施設で生産ラインを追加すると報じられた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.86対1の比率で上回った。ナスダックでは1.44対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は101億株。直近20営業日の平均は110億株。
今週は米製造業関連統計や住宅販売統計、パウエルFRB議長が22日に行う議会証言に注目が集まる。25日にはFTSEラッセル指数銘柄の年次入れ替えも予定される。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33876.97 +586.89 +1.76 33312.07 33908.09 33312.07
前営業日終値 33290.08
ナスダック総合 14141.48 +111.10 +0.79 14047.42 14150.78 13960.04
前営業日終値 14030.38
S&P総合500種 4224.79 +58.34 +1.40 4173.40 4226.24 4173.40
前営業日終値 4166.45
ダウ輸送株20種 14907.64 +284.74 +1.95
ダウ公共株15種 896.92 +12.06 +1.36
フィラデルフィア半導体 3171.99 +19.18 +0.61
VIX指数 17.89 -2.81 -13.57
S&P一般消費財 1395.05 +7.39 +0.53
S&P素材 515.91 +10.46 +2.07
S&P工業 858.47 +18.31 +2.18
S&P主要消費財 713.99 +7.80 +1.10
S&P金融 597.63 +13.71 +2.35
S&P不動産 281.43 +5.31 +1.92
S&Pエネルギー 408.73 +16.81 +4.29
S&Pヘルスケア 1455.73 +18.56 +1.29
S&P通信サービス 260.39 +2.33 +0.90
S&P情報技術 2518.44 +26.59 +1.07
S&P公益事業 327.85 +4.44 +1.37
NYSE出来高 10.50億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 28725 + 705 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 28690 + 670 大阪比
PR
PR
PR