- 2021/06/22 掲載
ドリーム・アーツ、タイトーが年間約1,200の商品開発管理を「SmartDB」でデジタル化
■年間約1,200件もの新商品開発をExcelや紙で管理していた
タイトーは、アミューズメント施設の企画・運営や、お客さまが思わず笑顔になるようなキャラクターグッズの開発・生産・販売をおこなっています。MD事業本部においては、アミューズメント施設の運営によって得たさまざまな情報をもとに、アミューズメント施設向けプライズ(景品)の開発・生産・販売までをトータルに手掛けており、その対象となる商品は年間約1,200件にも上ります。MD事業本部では、これらの商品の企画・開発・生産・販売の工程で発生するあらゆる業務を紙とExcelを中心におこなっており、多くの課題が発生していました。
各業務に共通する商品情報(商品マスタ)は、1つのExcelファイルで商品名、商品コード、カテゴリ、単価など100項目ほどを管理し、それぞれの項目を各工程で関わる複数部署が更新をおこなっていました。その結果、ファイル容量が肥大化し動作が遅くなったり、必要な情報をすぐに確認できなかったりすることで、作業効率の低下を招いていました。また、各工程や担当者ごとに利用しているExcelへの転記作業やマージ作業が業務負担になっていたほか、マクロを組んでもすべてをチェックしきれず目視での確認をおこなう必要がありました。
MD事業本部としては、業務における継続的改善の必要性は感じていましたが、関連情報がデータベース化されていないことから改善につなげることが難しい環境でした。
これらの課題を解決することで業務効率化を実現するとともに、継続的な業務改善をおこなうための業務のデータベース化を実現するため、今回、業務プラットフォームを構築する検討を開始しました。
■選定の基準と「SmartDB」への期待
タイトーでは今回のシステム選定にあたって、一般的な業務アプリ作成ツールやワークフローシステム、営業支援システムなどさまざまな製品を検討しました。選定の基準となったのは、次のような点でした。
1. Webデータベース機能:データの一元管理・分析の基盤にできる
2. 入力情報のチェック機能:他アプリデータの参照やチェック機能で、入力漏れ・入力ミスを削減できる
3. ワークフロー機能:業務の自動化と標準化を実現+①~③を業務部門(非IT部門)が自らで開発・運用を進められること
今回、「SmartDB」を導入することで、1つの商品の開発において発生する、企画、開発、生産管理、受注管理といった各業務を、商品情報(商品マスタ)を起点とした構成で実現できるようになりました。
たとえば、商品マスタに対して関連する業務情報を連携させる機能を使って、商品に関わる周辺業務の情報を一元管理することができます。
また、商品情報(商品マスタ)から関連業務を開始する際には、商品情報に基づいた諸情報が自動的に入力されるため、手動での転記作業が不要になるほか、入力内容のチェック機能により、記入漏れや記入ミスを確認する作業も不要になります。データの一覧画面では、蓄積した情報から用途に合わせ検索・確認・出力ができることはもちろん、タスクの期日や期日に間に合ったのかなどの実績などの確認も一目で確認できるようになりました。
そして、ワークフロー機能により業務プロセスが明確になり、人が介在せずに業務を進めることもできるようになっています。
これらの開発を、業務理解の深い業務部門が主体となって実現することができました。
今後は新商品開発後の関連業務であるプロモーション管理や生産スケジュール管理、納品スケジュール管理なども「SmartDB」で実現し、より幅広い業務の一元管理を実現します。そのうえで、Webデータベース化で蓄積したデータを元に業務改善も検討されています。また社外の取引先とのやり取りにも「SmartDB」を利用する予定です。
関連コンテンツ
PR
PR
PR