- 2021/06/28 掲載
NTT・NTTデータ・NEC、5Gを活用した企業向けソリューションの共創活動を開始
1.背景
現在、世界の無線ネットワーク基地局の設備は、通信機器ベンダーの仕様をベースとした、ハードウェアとソフトウェアが一体化された構成が主流となっています。こうした状況の中、世界の携帯電話会社を中心に、基地局設備を通信機器ベンダーに依存しない、O-RANと言われるオープン化の取り組みが進んでいます。
NTTとNECは、昨年6月に、「革新的光・無線技術を活用したICT製品の共同研究開発およびグローバル展開」を目的とした資本業務提携を締結し、共同の研究開発体制を立ち上げて活動を進めております。その活動の1つである「O-RANをはじめとするオープンアーキテクチャの普及促進」に向けて、グローバルのオペレータや通信機器ベンダーと連携を図りながら、O-RAN仕様の普及促進を行いつつ、O-RAN仕様に準拠した国際競争力のある製品の開発を進めています。
また、O-RAN仕様においては通信機器に搭載するソフトウェアもオープン化されるため、NECが通信機器サプライヤとして培った通信システムインテグレーション技術だけでなく、NTTデータがソフトウェア開発で培ったITシステムインテグレーション技術なども必要となってきます。
2.協業内容
今回、O-RANのグローバル展開の一環として、3社で企業向け5Gを活用した共創活動を開始します。この度EnsMラボでは、NTTデータによる5Gを活用した企業向けの共創環境の構築と、NECとNTTで研究開発を進めているO-RAN仕様に準拠したNECの基地局装置を追加設置し、マルチベンダによる5G環境の整備を行いました。
お客さまはこの新しいEnsMラボを活用することにより、O-RAN仕様準拠の5G基地局を活用したデモの構築や、お客さま固有の要件に応じたアプリケーションのプロトタイプ開発などが可能となり、5Gを活用した新たなビジネス開発等を支援します。
3社は共創活動の第1弾として、欧州の自動車関連産業をターゲットにO-RAN仕様準拠の通信機器等の5Gインフラから、アプリケーションまで含めたソリューションを開発し事業化をめざします。更に、米国他広くグローバル市場や自動車産業、製造業以外の産業向けにも、日本で既に実施しているローカル5Gの豊富な実績および、そこで得た知見やユースケースを活かし、新たなソリューションの創出をめざしていきます。
プレスリリースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR