- 2021/07/05 掲載
アッテル、日本企業のピープルアナリティクス現状調査の結果を発表
「ピープルアナリティクス」とは、社員の人事・行動データを収集・分析して、人事業務の意思決定に活用する技術のことです。特にアメリカで活用が進んでおり、日本でも専門部署を設立する企業も増えています。今回は、人事業務を担う人事担当者にアンケートを取り、日本企業のピープルアナリティクスがどれだけ導入されているのか、その使い方や効果と供に調査しました。その結果に関して、下記の通り発表いたします。
【調査結果】
■トピックス(1)
まだまだ知られていないピープルアナリティクス
人事担当者でピープルアナリティクスを知っている人はたった38%
■トピックス(2)
簡単な集計や分析は約半数の企業で行われているが、「打ち手」や「成果」に繋がっていない企業が7割超え
【調査概要】
・調査対象:人事担当者 106人
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2021年6月15日~6月21日
(1)まだまだ知られていないピープルアナリティクス 人事担当者でピープルアナリティクスを知っている人はたった 38%
まず、「『ピープルアナリティクス』という言葉と意味を知っているか」聞いたところ、「いいえ」と答えた人事担当者は 62%と、知らない人が半数を大きく超える結果となりました。
さらに、「貴社でピープルアナリティクスはどのステップまで取り入れられているか」という質問には、「全く導入されていない」が 60%、「現状貴社の人事は感覚的に行われていると思うか」という質問に関しては、「はい」が 66%と、日本企業の多くがまだまだ「ピープルアナリティクス」を導入しておらず、未だに勘や経験による意思決定に頼っていることが分かりました。
なお、人事領域においては、根拠のない自信を持つ人が多いことも分かっており、結果として多くのミスマッチを生み出してしまっている可能性が高いと言えます。
(2)簡単な集計や分析は約半数の企業で行われているが、「打ち手」や「成果」に繋がっていない企業が 7 割超え
「ピープルアナリティクス」を知らない・導入していない人事担当者が多い一方で、「あなたの会社では人事・採用データを定量的な視点で分析しているか」という質問には、「はい」が 45%という結果に。その方々に「あなたの会社では何のために人事データの分析を行っているか」と聞いたところ、「採用」が 31%、「適正配置」が 23%、「適正評価」が 20%と続き、様々な場面で役立てたいと思っていることが分かりました。
しかし、実際に「活躍する人材、退職しやすい人材の傾向を定量的に把握し、打ち手に繋げているか」という質問には、74%の担当者が「打ち手に繋がっていない」と答えており、データを蓄積していても、どのように分析し生かしていったらいいのか分からない人が多いことも明らかになりました。
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