- 2021/07/09 掲載
A10ネットワークス、国内企業のクラウドサービス利用時の課題に関する調査結果を発表
【調査レポート要約】
〇クラウド移行やリモートワークが推進される中、78%の国内企業がSaaSサービスを、63%の企業がWeb会議サービスを利用しており、クラウドサービスを利用していない企業は6%のみ
〇クラウドサービス利用時のネットワークの課題として69%の企業が「通信の負荷」、32%が「ネットワーク機器の負荷」を、セキュリティの課題として25%が「シャドーIT」、54%が「暗号化通信に潜む脅威」を挙げる
〇暗号化通信に潜む脅威に対する専用ソリューションであるSSL/TLS可視化ソリューションを導入している企業は12%に留まる
■調査結果の詳細
本調査は、新型コロナウイルス感染症の拡大以降のニューノーマル時代におけるクラウドサービス利用時のネットワーク・セキュリティの課題を明らかにするもので、国内の従業員500名以上の企業、208社のIT従事者を対象に実施しました。
・クラウドサービスの利用状況
クラウドサービスの利用状況を聞いたところ、実に78%の企業がSaaSサービスを利用しており、最も利用の多いSaaSサービスは、Microsoft 365の65%となりました。Web会議サービスは63%、チャットサービスは18%の企業が利用しています。クラウドサービスを利用していないのはわずか6%のみとなり、ニューノーマル下でクラウド移行やテレワークが推進される中で、クラウドサービスは業務に欠かせないものとなっていることが分かります。
・クラウドサービス利用時のネットワーク・セキュリティの課題
多くの企業でクラウドサービスが導入される中で、利用時もしくは利用に向けてのネットワークの課題として69%の企業がWANやネットワーク回線などの「通信の負荷」、32%がファイアウォールなどの「ネットワーク機器の負荷」を挙げています。クラウドサービスは利便性をもたらす一方で、社内の通信を逼迫させ、サービスの遅延やネットワークトラブルを発生させる可能性があり、対処するにはアプリケーション配信コントローラー(ADC)やSD-WANなどのソリューションにより通信を迂回させる必要があります。
また、セキュリティの課題として25%の企業が個人アカウントや許可しないクラウドサービスを社員が利用する「シャドーIT」を、54%が「暗号化通信に潜む脅威」を挙げています。クラウドサービスを活用してあらゆる場所からビジネスが継続される一方で、シャドーITによるセキュリティリスクが高まっています。対処するにはCASBをはじめとするセキュリティソリューションや、前述のADCやSD-WANなどにより通信を可視化・制御する必要があります。
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