- 2021/07/21 掲載
ボルボ、中国事業を完全所有へ
発表によると、ボルボは今回の取引により、成都と大慶の生産工場、中国の販売会社、上海の研究開発施設を完全に所有するという。
ボルボ・カーズのサムエルソン最高経営責任者(CEO)は「非中国の主要な自動車メーカーとして初めて中国事業を完全に掌握することになる」と語った。
浙江吉利控股集団は今年、新規株式公開(IPO)を含め、ボルボの選択肢を検討していると表明しており、ボルボがIPOに踏み切った場合、今回の取引で同社の魅力が増す可能性がある。
浙江吉利控股集団のダニエル・ドンホイ・リー最高経営責任者(CEO)は「今回の2件の取引により、ボルボ・カーズと浙江吉利控股集団の内部の保有構造が明確になる」との声明を発表。IPOの可能性については言及しなかった。
中国では、海外自動車メーカーに対して合弁事業を通じた自動車生産を義務付けている規制が2022年に撤廃されるため、アナリストは他の海外メーカーも、中国で同様の動きに出ると予想している。
ボルボによると、株式取得は2段階で行う。まず、中国での自動車生産における合弁規制が撤廃される2022年に開始し、23年に完了する見通し。実施には規制当局の認可が必要。
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