- 2021/08/11 掲載
第一園芸、「植栽ボリューム指数」と「緑視率」で三井デザインテック新本社をデザイン
■オフィスの多様な機能に合わせた適切な緑のボリュームとは?
近年注目されている空間デザインの手法に「バイオフィリックデザイン」があります。これは「人は自然と触れ合うことで、健康や幸せを得られる」というアメリカの生物研究者エドワード.O.ウィルソンが1984年に提唱したバイオフィリアの考え方を空間デザインに採り入れたもので、オフィスのデザインにも多くの緑が採り入れられるようになってきました。
今回、第一園芸ではバイオフィリックデザインをさらに推し進め、「オフィスの機能に応じた適切な緑のボリュームがあるのではないか?」という視点に立ち、独自に「植栽ボリューム指数」と「緑視率」を算出し、三井デザインテック株式会社の新本社のデザインを行いました。
<第一園芸が独自に算出した2つの指標>
(1)植栽ボリューム指数
空間に配置される植栽に対し、植栽のサイズごとに係数を割り当て、数値化したもの(植栽係数の合計÷測定範囲床面積)
(2)緑視率
視界に入る緑の量を数値化したもの。実証実験を行い、指先脈波による計測で「心の柔軟性」「ストレス度」「リラックス度」「心拍数」「疲労度」を分析し、リラックスに最適な緑量を6~8%と算出。
■エリアの機能に応じた植栽ボリュームと意匠デザインを実現した新オフィス
三井デザインテック株式会社の新本社『CROSSOVER Lab』はDrive、Co-creation、Communityの3つのエリアと、その3エリアをシームレスにつなぐ CROSSOVER ROAD が設定されています。エリアの機能に応じた植栽ボリュームを設定し、様々な植栽スタイルを組み合わせて意匠デザインを行いました。インテリアとの調和やメンテナンス、ランニングコストにも配慮し、部分的にフェイクの植物も取り入れています。
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