- 2021/08/25 掲載
IIJ、ゼロトラストネットワークアクセスサービス「Safous」を海外向けに提供
Safous(以下、本サービス)は、ゼロトラスト(※2)技術をベースとしたリモートアクセスサービスで、今後、Webアクセスのセキュリティ機能(SWG:Secure Web Gateway)や、クラウドの利用状況を可視化する機能(CASB:Cloud Access Security Broker)などを順次追加し、統合的なセキュリティ対策サービスとして開発を進めてまいります。また、提供エリアも2022年までに欧州および米国へ拡大していく予定です。
本サービスでは、事前に許可されたユーザ端末やIoTデバイスから、IIJが設置したアクセスポイント(PoP:Point of Presence)を介し、強固な認証・認可の制御のもと、お客様社内やクラウド上にある業務アプリケーション等の社内情報リソースに安全に接続します。この構成をとることで外部から社内ネットワークへのアクセスを許可する必要がなくなり、企業ネットワークを狙った攻撃リスクを軽減できます。また、企業ネットワークの境界線を通らず、PoPとアプリケーション間を直接繋げることで、最短の通信経路でアクセスできるため、帯域消費や通信速度の低下を気にせず利用できるというメリットがあります。PoPは、まず8リージョン(中国、シンガポール、インドネシア、日本、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、南米)の拠点に展開し、順次設置箇所を増やしてまいります。
※1 ZTNA:社内アプリケーション等へのシームレスでセキュアなリモートアクセスを提供する、ゼロトラストを実現するソリューションの一種です。企業ネットワークの境界で認証する形ではなく、信頼できる仲介システムを経由し、アプリケーションへのアクセスがあるたびに認証が行われます。
※2 ゼロトラスト:「社外は危険・社内は安全」という境界型防御の考え方と異なり、「すべて信頼できない」ことを前提に対策を講じるセキュリティの考え方です。
■背景
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、世界的に場所に捉われない働き方が浸透しています。一方で企業においては、従来と同様の利便性を維持しながらビジネスリソースを安心・安全に利用することが課題の一つとなっています。特にグローバル企業においては、海外拠点のセキュリティレベルを管理することが難しく、セキュアかつ簡便に社外から社内リソースにアクセスさせたいというニーズが高まっており、今般のサービス開発に至りました。まずは、アジアに進出している日系現地法人ならびにローカル企業向けに提供いたします。
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