- 2021/10/28 掲載
NECなど、介護施設で防災関連技術と介護施設向けサービスを組み合わせた防災訓練実施
近年、日本全国各地で自然災害が激甚化・頻発化し、高齢者を中心とした災害関連死が社会問題となっています。こうした中、厚生労働省により2024年度からデイサービスや介護老人福祉施設など全ての介護サービス事業者を対象に業務継続計画(BCP)作成が義務化(注1)されることに伴い、介護施設での災害対策強化が喫緊の課題となっています。
今回の防災訓練では、地震の発生時を想定して、福祉避難所である介護老人保健施設エスコートタウン静清のサービス利用者・職員を対象に、同施設への安全な避難経路の確認や施設側の負荷状況を共有する仕組みを検証します。
具体的には、現在開発中のNECの避難行動支援サービスを活用し、自宅から同施設までの避難経路と周辺のハザード情報を一元的に表示することで安全な経路による避難を支援します。
また、避難者受け入れに際して、介護施設のサービス利用者および職員と介護施設との間の連絡を支援するQOLソリューションズの「HitomeQコネクト(注2)」を活用した安否登録と、介護施設の居室天井に設置した行動分析センサーと介護施設職員のスマートフォンへの映像通知を軸に最適業務設計を支援する「HitomeQケアサポート(注3)」を活用した避難者のケアを連携することで、福祉避難所の効率的な運用を支援します。
今回の防災訓練でのフィードバックをもとに、今後両社で福祉避難を中心とした防災分野に関する取組みを進め、「Tablet PaPeRo(注4)」の活用や、従来型業務用無線とLTEの技術を組み合わせた次世代型業務用無線MCAアドバンス(注5)を活用した防災訓練を視野に取り組みを推進していきます。
さらに、NEC都市OS(注6)を用いて、両社が持つ情報と介護施設が持つ情報の連携を行い、さらなる防災の高度化にも取り組んでいきます。
NECとQOLソリューションズは今後も防災分野、介護分野において連携し、災害時のみならず、平時でも活用可能なシステムの検討など、安全・安心な街づくりに貢献していきます。
(注1)厚生労働省 令和3年度介護報酬改定における改定事項について(4)
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000768899.pdf
(注2)HitomeQ コネクト
介護施設と家族が簡単にコミュニケーションをとることができるサービス。家族から日常の連絡を介護施設職員のLINEに送ることや、BCP対策における職員連絡網としても活用できる。 https://www.konicaminolta.com/jp-ja/care-support/service/connect/
(注3)HitomeQ ケアサポート
居室の天井に備え付けた行動分析センサーで利用者の行動を解析し介護施設職員のスマートフォンに映像とともに通知、転倒事故発生時にエビデンス映像の自動記録、ケア実施後すぐにスマートフォンで簡単入力できるケア記録などにより、介護現場の生産性とケア品質の両方を向上するサービス。行動分析センサーやスマートフォンから取得するログ情報を分析することにより各ケア業務に対する所要時間の把握など工数分析を行い、実効性の高い最適業務設計を可能とする。
https://www.konicaminolta.com/jp-ja/care-support/service/nursing-home-solution/
(注4)Tablet PaPeRo:高齢者と家族が離れて暮らしていてもお互いの様子を把握することを可能とする高齢者向けコミュニケーションタブレット端末
(注5)MCAアドバンス
https://jpn.nec.com/mcaadv/index.html
(注6)NEC 都市OS
https://jpn.nec.com/press/202109/20210908_02.html
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