- 2021/10/28 掲載
JVCケンウッド・公共産業システム、音声認識表示ソフトウェア「TZ-TRACER」を発売
本ソフトウェアは、AI音声認識エンジン「AmiVoice(R)」を採用し、リアルタイムに、精度の高い文字起こしが可能。地方議会などにおける発言内容を、傍聴席の場内モニター画面には文章で表示し、インターネット中継や庁内配信などの発言者の映像には、字幕で表示することができます。本ソフトウェアにより、議会における発言を可視化することで、議会運営における難聴者支援など、ユニバーサルデザイン対応への推進をサポートします。
品名 : 音声認識表示ソフトウェア
型名 : TZ-TRACER
希望小売価格(税込) : オープン価格
発売時期 : 10月28日
*本商品はお客さまのご要望に応じたシステムでの販売を前提としています。詳細は株式会社JVCケンウッド・公共産業システムまでお問い合わせください。
<企画意図>
当社は、長年培ってきた音響・映像機器の独自技術とノウハウを生かし、マイクなどの主要ハード機材から制御ソフトウェアに至るまで、自社で開発・施工・保守を行ってきました。特に当社の議会ソリューションの歴史は約50年にわたり、機能と使いやすさを追求したシステムは、全国のお客さまから大変好評を得ています。
全国の地方議会では昨今、「開かれた議会」に向けた取り組みが推進されており、「障がいの有無、年齢、性別などに関わらず、多様な人々が議会に参加・傍聴できる環境を整える」といったユニバーサルデザインへの対応が求められています。しかし従来の議会運営における傍聴席の難聴者支援については、赤外線ラジエーター方式や磁気ループ方式といった通信システムや、手話通訳の導入が主流であり、設置費用などのコスト面や継続的な運営面で課題を抱えています。
そこで当社は、議会における発言者の音声をリアルタイムに文字起こしすることで可視化し、難聴者の方々の傍聴をサポートする音声認識表示ソフトウェア「TZ-TRACER」を発売します。本ソフトウェアは、自治体への導入実績も多い株式会社アドバンスト・メディア(以下、アドバンスト・メディア)の音声認識エンジン「AmiVoice(R)」を採用。「AmiVoice(R)」は、最新のディープラーニング技術を実装し、高い認識率を誇り、専門用語にも強いため、より自然な発話で音声認識が可能です。
音声認識によりテキスト化された情報は、議場の様子をリアルに見ることができる傍聴席では場内モニターに文章情報で表示し、遠隔で視聴するインターネット中継や庁内配信では、発言者の映像に字幕で表示できます。本ソフトウェアと最低限の映像・音響設備があれば、「リアル」と「遠隔」それぞれに適した2種類の画面表示が可能となり、コストを最低限に抑えた議会運営のユニバーサルデザイン対応の推進を実現します。
なお、本ソフトウェアの開発にあたり、株式会社大和速記情報センター(以下、大和速記情報センター)、株式会社ジェイ・フィット(以下、ジェイ・フィット)、および当社が共同で、全国の議会事務局へのヒアリングによる市場調査を実施。また、3社が長年培ってきた自治体の議会運営に関する知見も生かし、仕様の検討を行いました。その結果を踏まえて、当社が本ソフトウェアを開発しています。当社は、本ソフトウェアと当社映像・音響システムを連携するほか、大和速記情報センターが提供する辞書作成支援や導入後の辞書メンテナンスサポート、およびジェイ・フィットが提供する議会のライブ・録画映像のインターネット配信サービスと連携するなど、さまざまなニーズに合わせた議会ソリューションを提案します。
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