- 2021/10/29 掲載
電力7社が下方修正=燃料高騰、2社は赤字―22年3月期
電力大手10社の2021年9月連結中間決算が29日、出そろった。火力発電に使用する液化天然ガス(LNG)などの価格高騰で燃料費負担が重くなり、全社の純利益が減少。通期(22年3月期)の純損益予想は7社が下方修正し、このうち東京電力ホールディングス(HD)と中国電力の2社が赤字に転落する見込みとなった。
業績の悪化は、燃料費の上昇分が電気代に遅れて反映される「燃料費調整制度」の影響で、電力会社の負担が一時的に増加するためだ。東電HDは通期の純損益が160億円の赤字(前期1808億円の黒字)、中国電は140億円の赤字(同145億円の黒字)となる見通しだ。
一方、原発の再稼働が進む関西電力と九州電力、LNG調達コストの削減に取り組んだという東北電力の3社は、純利益予想を据え置いた。
【時事通信社】
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