- 2021/11/08 掲載
バークシャーの第3四半期、営業利益18%増 手元資金は過去最大
第3・四半期の営業利益は、64億7000万ドル(1株当たり約4331ドル)で、前年同期の54億8000万ドル(同約3488ドル)から増加した。リフィニティブがまとめたアナリストの1株利益予想(4493ドル)は下回った。
新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大で商品が不足し、個人消費が低迷したことや、ハリケーン「アイダ」や欧州の洪水被害で自動車保険会社ガイコなどの保険金支払い増加が収益に影響した。
純利益は66%減少。アップルなどの保有株の評価益が減少し、前年同期の301億ドルから103億ドル(1株当たり6882ドル)に落ち込んだ。ただ、バフェット氏は、四半期ごとの純利益は会計規則により変動しやすいとしている。
株高で企業買収価格が高騰していることから自社株買いを積極的に行っており、第3・四半期の自社株買い実施額は76億ドルとなった。年初からは202億ドルに上る。
自社株買いは10月に入ってからも続いているとみられる。これは、バフェット氏が自身のコングロマリットに大きな価値を見いだしていることを示している。
第3・四半期には差し引き20億ドルの株式を売却。9月末時点の手元資金は1492億ドルと過去最大となった。
サプライチェーン(供給網)の混乱で資材価格や輸送料が上昇し、傘下のクレイトン・ホームズで値上げを余儀なくされたほか、食品配送部門ではトラック運転手が不足した。また、自動車販売部門の新車販売台数も大幅に減少し、消費財事業のコストは増加したと説明した。
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