- 2021/11/08 掲載
クレディ・スイス、再編後もアジアの意思決定は域内で=幹部
組織再編では、今後アジア太平洋部門を独立した部門とはせず、ウェルスマネジメント業務と投資銀行業務をそれぞれグローバル部門に吸収することが決まった。
関係筋によると、この決定を受けて、アジア太平洋部門の社員の間には、独自の裁量権がなくなり、アジアの投資銀行業務のシェアが一段と低下するのではないかとの懸念が浮上している。
同氏はロイターに「例えば、顧客がグローバルなソリューションを必要としている案件については、欧州であれ米国であれ、常にグローバルな体制で仕事をしてきた。アジア太平洋域内の協力も継続する。その点では何も変わらない」と述べた。
関係筋によると、経営陣の説明にもかかわらず、社内では、組織再編により、リスクテイクの余地が縮小し、意思決定のスピードが落ちるのではないかとの懸念が出ているという。
同氏は「われわれにはリージョンとして、引き続き、市場のプレゼンス、重要顧客、人事関連の問題などについて決定を下す権限がある。同時に、意思決定のスピードを維持し、一部の案件で必要になるグローバルなインフラとの接続も維持する」と述べた。
クレディ・スイスは、インドネシアやベトナムなどの途上国で、積極的に投資銀行業務を展開してきた。同社の収入全体に占めるアジア太平部門の比率は約20%。
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