- 2021/11/25 掲載
大日本印刷とシミックHD、ワクチン接種記録の利活用支援サービスで協業を開始
【ワクチン接種記録の利活用支援サービス展開の背景とポイント】
VRSに登録された接種記録情報は現在、接種状況の統計や接種証明書の発行などに利活用されていますが、一部のデータが誤って登録されている事例が確認されています。そのため、正確な接種状況の把握や接種証明書の発行に向けて、各自治体が登録データを補正する必要がありました。
こうした課題に対してDNPは、多くの企業等の業務プロセスを代行してきたBPO(Business Process Outsourcing)事業の実績と高度な情報セキュリティ環境を活かし、AI(人工知能)を活用したOCR(光学文字認識)技術によって大量な紙の予診票を迅速にデジタル化します。このデータをシミックグループがVRS上の登録データと照合することで誤りを検知します。
誤りが検知された場合、自治体は、DNPがデジタル化した予診票のデータをもとに対象データを補正します。これにより、正確性を向上させた接種記録を利活用することが可能になります。シミックグループは、ワクチン接種情報の正確性が向上したVRSデータを、個人の医療・健康情報等を管理する「harmo(ハルモ)」システム上に取り込み、ワクチンの打ち間違い防止、スマートフォンアプリを用いた関連情報の配信、接種記録の提示など、一貫したソリューションサービスを提供していきます。
【各社の役割など】
■DNPは、AIを活用して手書き文字を正確かつ効率的に認識するAI OCR技術と、機密性の高い重要なデータを処理するセキュリティ性の高い管理施設を有しており、今回、予診票のデジタル化を迅速に実施します。
■シミックグループは、20以上の自治体でワクチン接種支援活動を実施しています。こうした活動を通じて得たノウハウと、延べ160万人以上の利用者数を持つ「harmoワクチンケア」サービスにより、自治体の支援はもちろん、住民へのサービス強化を図ります。
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