- 2021/11/26 掲載
JR東海、サーモグラフィカメラを活用した「座席濡れ検知装置」を開発・導入
1日あたり100本を超える列車の点検・整備を行い、1列車あたり2座席程度の座席の濡れを確認していますが、座席の濡れは目で判別し難いため、現在は「濡れ検知機能付ホウキ」を使用して作業を行っています。
今回、作業性の更なる向上を目的に、サーモグラフィカメラを活用した「座席濡れ検知装置」を開発し、その使用を開始することとしましたのでお知らせします。
1.座席濡れ検知装置について
(1)概要(別紙1)
・従来、座席の濡れの有無の確認は、整備スタッフが「濡れ検知機能付ホウキ」を使用し、1編成あたり約1,300席の全座席を1席ずつ確認していました。確認時は、中腰での連続した作業となり、整備スタッフの身体的負担になっていました。
・今回、サーモグラフィカメラを活用した「座席濡れ検知装置」の導入により、立ち姿勢で装置を座席方向に向けるだけで座席の濡れが検出され、装置の画面と音声により整備スタッフへ通知することが可能となりました。
(2)技術開発の内容(別紙2)
・機械学習技術を活用した画像分析により、座席・座面を自動的に認識する機能を開発しました。
・赤外線画像から座面部分の温度を取得し、濡れ箇所を自動的に判定・表示する機能を開発しました。
2.効果
・作業性が改善されることで、整備スタッフの身体的負担が軽減されるとともに、整備スタッフの習熟度に拠らずに迅速かつ正確な点検が可能となりました。
3.導入スケジュール
・2021年11月 全スタッフの教育完了
・2021年12月 全面使用開始
4.導入コスト
・約52百万円
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