- 2021/12/06 掲載
ESGファンド、2兆~3兆円=30年度までに販売―南りそなHD社長
りそなホールディングス(HD)の南昌宏社長は6日までにインタビューに応じ、環境問題や社会課題に取り組む企業の株式などで組成するESG関連ファンドの販売額を、2030年度までに現状の約200億円から累計2兆~3兆円に引き上げる方針を明らかにした。目標実現に向け、地域金融機関を通じた販売など外部との連携も強化する。
りそなHDは、30年度までにESG関連の投融資を総額10兆円とする目標を掲げている。このうち2兆~3兆円は、子会社で組成する投資信託を販売。「個人の顧客を含め(環境分野などに積極投資する)行動変容を促したい」と話した。
南氏はまた、大企業に比べて脱炭素の取り組みが遅れている中堅・中小企業の顧客が多いことを踏まえ、「これから起こる変化に対して顧客の現在地はどこなのかを確認し、出口を一緒に考えていくことが重要」と指摘。顧客の現状を把握するために約1万社のヒアリングを進めているほか、脱炭素などESGへの対応力を含めた事業の持続可能性や成長性を評価し、適切な提案を行っていく意向を示した。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答えるりそなホールディングス(HD)の南昌宏社長=11月26日、東京都江東区
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