- 2021/12/15 掲載
シスコ、パナソニックと「5Gショーケース」に放送事業者向け実証実験環境を追加
昨今4K・8K放送の普及にともない、従来の番組制作システムにおいては増加する機材整備や運用負担が課題となっており、放送システムのIP化が求められています。現在放送用デジタルビデオ機器で使用される伝送規格であるSDI(Serial Digital Interface)ケーブルをIP・Ethernet化することによって、伝送量・速度が飛躍的に向上し、ケーブル量の削減と双方向通信が可能となります。また、ネットワークに接続されていれば映像・音声を含めたすべてのデータ伝送をどこからでも行うことができ、機材や設備といったリソースも柔軟に運用することができます。
シスコ5Gショーケースでは、放送事業者がIP化対応に向けて、幅広いIP対応機器やソフトウェアを使用して接続互換性の検証やデモ、実証実験、また新しく対応機材やソフトウェア開発を行うための環境として、パナソニックの先進的な映像処理とオペレーションを可能にするライブ映像制作プラットフォーム「KAIROS」と、シスコが提供するSDIからIPへの移行を実現する「Cisco IP Fabric for Media」を組み合わせて構築しています。
リモート制作や映像・音声データ伝送では広帯域の回線を要するため、5G技術の活用が必要不可欠です。放送事業者は、シスコ5Gショーケースを通じて、単一ベンダーに留まらずマルチベンダーでIP対応機器と組み合わせた映像制作・伝送の検証や開発を、エンドツーエンドの環境で行うことが可能になります。
シスコは、パナソニックと協力して海外を含め放送業界のIP化に向けた技術課題解決と新たな可能性創出に向けて支援してまいります。
シスコ5G ショーケースは、2020年11月に、あらゆる業界のお客様やパートナー企業とともに、5Gの積極的な活用方法を創造・提案し、デジタル変革の推進を支援することを目的として開設しました。本年2月にローカル5Gの商用局免許を取得し、Wi-Fi6も含めたマルチアクセス環境も実現しています。
プレスリリースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR