- 2021/12/15 掲載
帝人、炭素繊維のLCA対応を実現
帝人は、炭素繊維の製造に際してのCO2排出量の定量化を可能とする当社独自の換算システム構築のため、スポーツ・レクリエーション用途や産業用途で使用される炭素繊維フィラメントの製造工程におけるCO2排出の評価から着手し、このたび航空機用途向けの炭素繊維フィラメントの評価を完了したことで、あらゆる用途におけるCO2排出量の算出が可能となりました。このCO2排出量の算出手法は、国際的に認められた外部機関よりISO14040およびISO14044の認証を受けており、当社の製造工程のみならず、顧客の製造工程における評価にも適応可能です。そして、LCAの実施により製造プロセスにおける改善ポイントを明確化できるため、CO2排出量の低減に向けたより良い方策の検討が可能となります。
帝人では、既に炭素繊維フィラメントの製造工程から評価を開始しており、今後は短繊維やプリプレグなどの中間材料へと対象範囲を順次拡大していきます。また、最終製品メーカーなど、サプライチェーンを成すパートナー企業との連携により、当社の炭素繊維製品のライフサイクル全体についても評価を実施していきます。
帝人グループは、重要な社会課題として優先的に取り組む5つの「マテリアリティ」の1つとして「気候変動の緩和と適応」を掲げており、グリーンエネルギーの導入、エネルギー消費量の削減、リサイクル技術の向上などに取り組んでいます。持続可能な循環型社会の実現に向けて事業戦略をさらに強化し、帝人グループとして、2050年度までにCO2排出量を実質ゼロとすること、および長期ビジョンである「未来の社会を支える会社」になることを目指していきます。
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