- 2022/01/19 掲載
午前の日経平均は続落、高PER銘柄売りで日経2万8000円割れ
連休明け18日の米国株式市場では主要3指数とも大幅に下落。米10年債利回りの急騰を受けてハイテク株が売られ、ナスダックは2.60%安。200日移動平均線は2020年4月以降初めて終値で割り込んだ。
日経平均は続落スタートとなった後も下げ幅を拡大し、一時567円27銭安の2万7689円98銭で安値を付けた。ナスダック安を嫌気し、日経平均の値がさ株や高PER銘柄を急速に売る動きがみられた。
みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストによると、米市場でのグロース株売りの流れが続いていることに加え、原油価格の急騰や国内での新型コロナウイルスの感染急拡大も重しとなっており、「ネガティブ材料が重なっている状態」という。
TOPIXは1.80%安の1942.70ポイントで午前の取引を終了。日銀は前場のTOPIXが2%超安で引けるとETF(上場投資信託)を701億円買い入れるとされており、市場では「きょうは(日銀の)買いが見込めないので、後場は一段安となる可能性がある」(国内証券)との声が聞かれた。
東証1部の売買代金は1兆6284億1100万円だった。東証33業種では、海運業、電気機器、精密機器、輸送用機器、鉄鋼などの30業種が値下がり。その他製品、石油・石炭製品、パルプ・紙の3業種は値上がりした。
個別では、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が4%超下落したことで関連株が大幅安。東京エレクトロンは5.78%安で日経平均を約131円押し下げたほか、アドバンテスト、TDKも4%超安となった。
ソニーグループは9.45%安で東証1部の売買代金上位と値下がり率ともに第2位となった。18日、米マイクロソフトがゲームソフト開発アクティビジョン・ブリザードを現金687億ドルで買収すると発表し、競争激化懸念が強まった。
半面、バンダイナムコホールディングス、コナミホールディングスなどのゲーム株はしっかり。米株市場でM&Aへの思惑からゲーム関連株が買われた流れを引き継いだ。
安川電機、ファーストリテイリングもそれぞれ上昇した。
東証1部の騰落数は、値上がりが194銘柄(8%)、値下がりが1934銘柄(88%)、変わらずが53銘柄(99%)だった。
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