- 2022/02/03 掲載
日本TI、運転支援技術の機能強化を発表
TIの新しい『AWR2944( https://www.ti.com/product/ja-jp/AWR2944?HQS=sys-auto-adas-autobrand_da21-pr-pf-awr2944-jp)』レーダー・センサは、アナログ製品と組込みプロセッシング製品で構成された包括的な製品ラインアップや技術をさらに拡充するものであり、車載エンジニアは自動車の革新を加速するための新しいツールとして活用することができます。物体の迅速な検出、死角の監視、効率的なコーナリングのナビゲーションという各機能を強化することで、自動車メーカー各社は衝突のない未来へ向けた構想を進めやすくなります。
TIのミリ波レーダー担当マネージャであるYariv Ravehは次のように語っています。「車線変更と狭い曲がり角のナビゲーションは、TIのお客様にとって設計上の非常に複雑な課題になっています。より安全な運転環境を実現できるように、運転支援システムは大量のデータを迅速に高い精度で処理し、ドライバーとの意思の疎通を明確に行う必要があります」
米国の連邦高速道路局(Federal Highway Administration)によると、死亡事故や重傷事故の合計50%以上は、交差点またはその付近で発生しています(1)。新しい自動車安全要件が国連規則(U.N. Regulation)第79号、および改定版の新車アセスメント・プログラム(New Car Assessment Program:NCAP)規格という形で発効したことに伴い、自動車メーカー各社は先進運転支援機能と自動運転機能をサポートできるようにステアリング・システムを改善する必要があります。最新の安全要件の詳細については、技術記事『What ADAS engineers need to know about the new NCAP requirements for radar( https://e2e.ti.com/blogs_/b/behind_the_wheel/posts/what-adas-engineers-need-to-know-about-the-new-ncap-requirements-for-radar?HQS=sys-auto-adas-autobrand_da21-pr-ta-null-jp)』(英語)をご覧ください。
77GHzの『AWR2944』レーダー・センサを採用することで、自動車メーカー各社はこれらの安全規則に適合しやすくなり、現在入手できる他のレーダー・センサに比べて約30%小さいフォーム・ファクタでクラス最高の無線周波数性能を実現することができます。『AWR2944』センサは 4 個目のトランスミッタを内蔵しているので、既存の他のレーダー・センサより 33% 高い分解能を実現でき、その結果自動車は複数の障害物をより明確に検出し、衝突を回避することができます。加えて、ドップラー分割多重アクセス(DDMA)ベースの信号処理を土台とする独自のハードウェアによってセンス能力がさらに向上し、接近してくる他の自動車を従来より 40% 離れた距離で検知することができます。
1 United States Department of Transportation, Federal Highway Administration, “Intersection Safety”(https://highways.dot.gov/research/research-programs/safety/intersection-safety)(英語)
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