- 2022/02/03 掲載
緩和修正観測「正しくない」=長期金利上昇で―若田部日銀副総裁
日銀の若田部昌澄副総裁は3日の記者会見で、最近の長期金利の上昇について「特段、問題視していない」との見解を示した。その上で、金利上昇の背景として「日銀が金融緩和を修正すると(市場が)考えているとすれば正しくない」と述べ、一部で広がっている緩和策の正常化観測を否定した。
長期金利は1月31日、米国の早期利上げ方針や日銀の政策修正への思惑から、一時0.185%に上昇。日銀がマイナス金利導入を決めた2016年1月以来、約6年ぶりの高水準を付けた。
日銀は現在、長期金利を「0%程度」に誘導し、上下0.25%までの変動を許容している。若田部氏は「その範囲内の変動であれば経済に対する影響は小さい」と語り、現在の金利水準を容認する考えを明らかにした。
【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見する日銀の若田部昌澄副総裁=3日午後、日銀本店
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