- 2022/02/07 掲載
EXCLUSIVE-第1段階の通商合意、米国は中国に具体的行動求める=政府高官
[ワシントン/北京 7日 ロイター] - 複数の米政府高官は7日、第1段階の米中通商合意に盛り込まれた目標を達成するための「具体的な行動」を中国政府に求めた。
通商合意はトランプ前政権下で締結され、中国は2020─21年に米国の製品とサービスの購入を2000億ドル増やすことになっていた。
米政府高官は購入の不足分を満たすための取り組みで、中国は真剣な態度を示していないと主張している。
ある高官は「われわれは中国に約束を果たす機会を与えているが、忍耐の限界に達しつつある」と指摘。「協議するための協議」ではなく「具体的な行動」を求めていると語った。
米高官らは、目標の達成に「真剣な意思」を示すよう中国に求めていく考えを示したが、通商合意の枠組みは中国に対する圧力が限られるとの認識を示した。
また交渉がどのように決着するかにかかわらず、中国の国家主導型経済の核心的な問題に引き続き焦点を当てると話した。同盟国や友好国との協力や市場の多様化によって米国の競争力を高める考えも示した。
中国外務省の趙立堅報道官は記者会見で、中国と米国は通商問題を相互尊重にのっとって解決すべきと主張した。貿易摩擦に勝者はいないとも述べた。
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