- 2022/02/10 掲載
伊藤忠商事、家庭で使用されていない携帯電話端末の回収事業の実証開始
国内におけるトレジャー端末の数量は、データ移行の手間や、個人情報流出の不安等の影響で年々増加し、昨年時点で2.7億台あると言われており、その価値は約3兆円にも上ると試算されております(*2)。トレジャー端末の活用は、中古市場の活性化に繋がることに加え、中古端末利用が約42%のGHG削減効果(*3)を有することや、産出量の少ない希少金属が多く含まれていることから、SDGsへ貢献する取り組みとしても期待されております。
伊藤忠商事は、トレジャー端末の回収事業の実証を開始いたします。まず、ファミリーマートと協業し、都内25店舗のファミリーマート店頭でのトレジャー端末回収の実証を開始いたします。端末を店頭にお持ち頂いたお客様には、特典として1台につき、ファミリーマートで利用できる1,000円相当のクーポンをお渡しいたします。
加えて、企業を通じた従業員向けのトレジャー端末の回収を開始いたします。従業員の保有する個人端末を対象とし、企業を通じて回収を促し、各企業のSDGsの取り組みに貢献してまいります。
回収した端末は伊藤忠グループで中古携帯のオンライン流通を手掛ける株式会社Belong(以下「Belong」)の保有する高品質なセンターにてデータ消去、検品し、当社のグローバルな流通ネットワークを活かしてリユース、リサイクルしてまいります。
伊藤忠商事は中期経営計画の基本方針として、「『マーケットイン』による事業変革」と「『SDGs』への貢献・取組強化」を掲げております。今回の「トレジャー端末回収事業」やBelongの提供する法人向け買取サービス「Belong買取for Biz」を通じ、今後も限りある資源の有効利用によって持続可能な社会の発展に貢献することを両社一体となり目指してまいります。
*1 トレジャー端末とは、家庭の机の引き出しなどに埋蔵され使用されていない携帯電話端末(スマートフォン及び従来型の携帯電話)の総称となります。家の中に眠っている不用品を地球にとっての宝物(トレジャー)に変えていきたいという思いを込め「トレジャー端末」と名付けております。(商標出願中)
*2 出典元:「埋蔵携帯の総価値額」(2021年度版) 関西大学名誉教授 宮本勝浩
*3 出典元:一般社団法人サステナブル経営推進機構がLCA分析により算出。新品の「iPhone11」2台を2年間ずつ使用した場合と、新品の「iPhone11」1台を2年間使用し、回収・検品・再販後2年間リユースした場合のGHG排出量を比較
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