- 2022/03/17 掲載
午後3時のドルは118円後半、一時119円乗せも米FOMC後の利益確定売りに押される
前日の米FOMCがタカ派と受け止められたほか、日経平均株価が大幅高となるなどリスク選好の流れからクロス円を中心に円売り圧力が強まり、ドルは一時119.02円まで上昇する場面もあった。
米連邦準備理事会(FRB)は15─16日開催のFOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、0.25─0.50%とした。利上げは2018年12月以来3年3カ月ぶり。
同日公表された政策金利見通し(中央値)では22年末が1.9%、23年末が2.8%、24年末は2.8%と前回から上振れた一方、長期ロンガーラン予想は2.4%と下振れた。
クレディ・アグリコル銀行の外国為替部長、斎藤裕司氏は「想定通りのタカ派」とし、「FRBは揺るぎもなくインフレと戦う姿勢をはっきり示した」との見方を示す。
パウエルFRB議長の会見についても、「ウクライナ情勢は短期的なインフレリスクと指摘したことを踏まえた上で、米国が景気後退になる可能性は少ないと述べるなど、米経済に対して強気な印象だ」と、三菱UFJ銀行のチーフアナリスト、井野鉄兵氏は指摘する。
足元ではドル高の材料は出尽くしとなった一方で、日米の金融政策の差が意識されやすく円売り圧力が高まっている。市場ではあすの日銀金融政策決定会合後の黒田東彦日銀総裁の会見に関心が集まっており、「黒田日銀総裁の円安容認の姿勢が変わらなければ、短期的に120円が視野に入ってくる」(井野氏)との声が聞かれた。
豪ドル/円は86.85/89円と18年2月以来の高水準で推移。リスク選好の流れが強まったほか、堅調な2月の豪雇用統計を受けて同国の早期利上げ観測が強まった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 118.80/82 1.1021/25 130.97/01
午前9時現在 118.86/88 1.1019/23 131.00/04
NY午後5時 118.72/75 1.1032/34 131.01/05
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