- 2022/03/17 掲載
東芝の指名委員会委員長 非上場化の検討求める議案に賛成 24日に株主総会
[東京 17日 ロイター] - 東芝の指名委員会委員長で、同社株主のレイモンド・ゼイジ氏は16日付の書簡を公開し、非上場化の検討などを取締役会と戦略委員会に求めた臨時株主総会の3号議案に賛成票を投じると表明した。
東芝は24日に臨時株主総会を開き、会社側が提案するグループ2分割案のほか、非上場化を含めた戦略の再検討を求める株主からの議案を諮る。東芝は会社として3号議案に反対している。
ゼイジ氏は、3号議案の趣旨のすべてに賛成ではないとする一方、他の株主の意見や、プライベートエクイティファンドとのこれまでのやり取りを踏まえると、「2分割案の潜在的な価値と非上場化案を比較するための追加情報を株主に提供するのは難しくない、あるいは時間の無駄ではない」とした。
ゼイジ氏は、自身が上位100位以内に入る株主の可能性があると説明。「総会に先立って株主が検討できるよう、透明性の精神に基づいてこの書簡を公開した」としている。
議決権行使助言会社の米グラスルイスは11日、会社提案の2分割案に反対を勧めるとする一方、戦略の再検討を求める株主提案には賛成を推奨した。米ISSは10日、2分割案に反対を推奨するリポートをまとめた。
筆頭株主のエフィッシモ・キャピタル・マネジメント、第3位株主のファラロン・キャピタル・マネジメントも2分割案に不支持を表明している。
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