- 2022/03/17 掲載
東芝、社外取の1人が造反=株主提案に賛成意向―再編めぐり
東芝が会社の再編について株主の意見を確認する目的で24日に開く臨時株主総会をめぐり、「物言う株主」が提出した対案に社外取締役の1人が賛成する意向を示していることが17日、分かった。対案は、株式非公開化などの検討を求める内容で、東芝は2月の取締役会で全会一致で反対を決議していた。造反の表明で経営陣の意見対立が露呈した形だ。
賛成の意向を示したのは、東芝の指名委員長で綱川智前社長の後任選びを主導したレイモンド・ゼイジ氏。自身のインターネット交流サイト(SNS)への16日付の投稿で「非公開化と会社分割を比較するための追加情報を株主に提供することは難しくなく、時間もかからないはずだ」と記した。
ゼイジ氏の出身母体の投資ファンドは東芝の大株主で、臨時総会では東芝提案に反対し、この株主提案に賛成する意向だ。
東芝は「個人としての意見表明で、当社取締役会は株主提案に『反対』だ」(広報)と指摘した。
【時事通信社】
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