- 2022/03/18 掲載
スイス再保険、今後は新規石油・ガスプロジェクトほぼ引き受けず
17日に公表した年次持続可能性報告書の中で、2022年以降、独立した組織によって検証された科学に基づく排出実質ゼロ計画が親会社にない限り、プロジェクトの再保険を引き受けないとした。
25年までには、50年までの排出実質ゼロ計画を持つ企業が石油・ガス分野の保険料全体の半分を占めるようにしたいと表明。30年までにはこの分野の全ての顧客がそうした計画を策定しているようにしたいとしている。
また、22年以降、ノルウェーの生産者を除き、生産量の10%以上を北極圏で行う企業やプロジェクトには再保険を提供しないとした。
特約再保険の問題については、23年に石油・ガス分野向けポリシーをまとめる見込みだとした。
NGO(非政府組織)「Insure Our Future」のグローバルコーディネーター、ピーター・ボスハード氏はスイス再保険の今回の方針について、「世界の究極のリスクマネジャーの一員」からの重要なシグナルだと指摘。「石油・ガス事業は気候科学に沿って段階的に縮小する必要があり、さもなければこの10年間の終わりまでに保険がかけられなくなるかもしれない」と語った。
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