- 2022/03/24 掲載
東芝分割、株主総会で否決=戦略見直し迫られる
東芝は24日、グループを2分割する計画について株主の意向を確認するため、東京都内で臨時株主総会を開いた。複数の海外機関投資家が事前に反対を表明していた会社提案の議案は、反対多数で否決された。議決に法的な拘束力はないが、東芝は分割の円滑な実行が困難になり、戦略の見直しを迫られそうだ。
一方、株式の非上場化を含む戦略の再検討を求めた株主提案の議案も、反対多数で否決された。この議案は、「物言う株主」とされる資産運用会社3Dインベストメント・パートナーズが提案し、他の大株主の賛同を集めたほか、投資ファンド出身の東芝社外取締役も個人株主の立場で賛成する意向を示していた。
総会では、株主から「会社が株を買い上げて、非上場にして出直したらどうか」「部門連携を図った新たな仕組みを考えるべきだ」などと東芝経営陣に戦略の見直しを求める声が相次いだ。今月就任した島田太郎社長は「今回示された株主のご意見を踏まえ、企業価値の向上のためにあらゆる戦略的選択肢の検討を行う」と語った。
【時事通信社】 〔写真説明〕東芝の臨時株主総会の会場=24日午前、東京都新宿区 〔写真説明〕東芝の臨時株主総会の会場=24日午前、東京都新宿区
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