- 2022/04/21 掲載
米アボット、通期売上高見通し引き下げ 粉ミルクのリコールで
同社は第1・四半期に、ミシガン工場で製造している「シミラック」を含む乳児用粉ミルクについて、飲んだ乳児が細菌感染症を起こしたとの苦情を受けてリコールを実施した。
これを受けて関連部門の売上高は同四半期に7%減少した。
同社のロバート・ファンク最高財務責任者(CFO)は決算会見で「現在、買収効果を除いた売上高の伸び率は1桁半ばから後半になると予想している。今回のリコールの影響で、1桁後半としていた従来予想をやや下回る」と述べた。
この日発表した第1・四半期決算はリコールやサプライチェーン(供給網)問題にもかかわらず、利益と売上高が市場予想を上回った。新型コロナウイルス検査の需要が寄与した。
コロナ検査の売上高は33億ドル。同社は通年では45億ドル近くになると見込んでおり、その大半を上期中に計上する見通し。従来予想は25億ドルだった。
通年の調整後1株利益見通しは最低4.70ドルで据え置いた。市場予想平均は4.83ドル。
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