- 2022/04/21 掲載
変圧器でも40年前から不正=調査委により発覚―三菱電
三菱電機は21日、兵庫県赤穂市の工場で製造している発電所や変電所向けの変圧器で新たな検査不正が判明したと発表した。対象は1982年から今年3月までに出荷した製品の4割に当たる3384台に上る。品質試験成績書を改ざんするなどしていた。一連の不正を受けて同社が設置した調査委員会の調査で発覚した。
対象はこの工場で製造する特別高圧以上の変圧器の一部。出荷前の試験を顧客の要求とは異なる条件で実施していたのに、試験成績書には要求を満たしているように偽って記載した。社内基準を満たさない条件で製品設計もしていた。
三菱電機は今月1日の不正判明後、該当する製品の出荷を停止した。現時点で顧客の電力会社などから不具合の報告はないが、要望に応じて特別点検を実施するという。同社は「皆さまに多大なるご迷惑とご心配をお掛けすることを深くおわびする」とコメントした。
【時事通信社】
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