• 2022/05/31 掲載

午後3時のドルは上昇し127円後半、米経済指標控え手じまい売りも

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[東京 31日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(127.11/15円)に比べてドル高/円安の127.88/90円で推移している。時間外取引での米長期金利の上昇でドルは朝方一時128.33円の高値を付けたが、128円台では利益確定売りが強まり徐々に上値を重くした。あす以降、米国で重要な経済指標の公表が相次ぐためドルの上値を追う動きは限られ、手じまい売りが出たという。

市場では依然として米国の景気減速懸念がくすぶっており、今週公表されるⅠSM製造業景況感指数や雇用統計に関心を寄せているという。

野村証券のチーフ為替ストラテジスト・後藤祐二朗氏は、きょうは米長期金利の上昇がドルを支えたとする一方、「足元の材料としては経済指標の方が重要」だとして、金利上昇を手掛かりにしたドル買いが続かなかったのではないか、と指摘した。

また、ドルは128円台では戻り売りが強く、追随するような買いが入らなかったため、「月末ということもあり手じまい売りが出たようだ」(外為どっとコム総研の上席研究員・神田卓也氏)との意見もあった。

目先のドル/円について、野村証券の後藤氏は、「米国の経済指標でよほど強い内容が確認されない限り、円高方向のリスクが高まっている」と話す。後藤氏は、利上げ幅や金融引き締めのペースなど今後の米連邦準備理事会(FRB)の政策の方向性が徐々に定まっていくと、「むしろ材料出尽くし感でドルは調整ムードに入りやすいのではないか」との見方を示した。

ユーロ/ドルは1.0744/48ドルと、やや軟調に推移した。

欧州連合(EU)は30日の首脳会議で、ロシア産石油について今年末までに90%の輸入を停止することで合意した。EUのロシア産石油禁輸は欧州の物価上昇を招く可能性があるとし、ユーロ売りにつながったのではないか、という。

ユーロは欧州中央銀行(ECB)のタカ派化が支えとなり、ここのところ底堅さをみせていたが、「欧州は米国よりもスタグフレーションリスクが高いと言わざるを得ない。目先のユーロの上値余地は限られるのではないか」(外為どっとコム総研・神田氏)との指摘もあった。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 127.88/90 1.0744/48 137.42/46

午前9時現在 127.77/79 1.0771/75 137.64/68

NY午後5時 127.11/15 1.0727/31 137.53/57

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます