• 2022/07/01 掲載

米個人消費支出、5月は0.2%増 インフレ率は0.6%上昇

ロイター

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[ワシントン 30日 ロイター] - 米商務省が30日発表した5月の個人消費支出(PCE)は前月より0.2%増えた。4月は前回発表(0.9%増)から0.6%増に下方改定された。5月の市場予想は0.4%増だった。

個人消費はアメリカの経済活動の3分の2超を占める。

自動車不足が続いている一方で、物価上昇により他の商品購入が抑制されたのが伸び率が予想を下回った要因。2022年第2・四半期に入ってから経済成長の回復に勢いがなくなっていることを示すさらなる兆候となった。

22年第1・四半期の国内総生産(GDP)は年率換算で前期比1.6%減少した。記録的な貿易赤字が、2年近く前の新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による急激な景気後退以来のマイナス成長の主な要因となった。第2・四半期の最初の2カ月で貿易赤字は縮小したものの、個人消費減速で売れ残りが山積みになっている。これは成長の重しとなり、景気後退の懸念を高める可能性がある。

5月のPCE価格指数は前月比0.6%上がり、引き続き上昇基調となった。4月は0.2%上昇だった。

前年同月比では6.3%上がり、上昇率は4月と同じだった。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前月比0.3%上昇と、伸び率は4カ月連続で同じだった。前年同月比は4.7%上がり、4月は4.9%上昇していた。

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