- 2022/07/12 掲載
午前の日経平均は急反落、米株安を嫌気 景気後退懸念から底ばい
時間外取引で米株先物が軟化していることも重しとなっている。
11日の米国株式市場は下落。米消費者物価指数(CPI)や企業の第2・四半期決算の発表を控え、材料に乏しく様子見となった。新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、マカオのカジノが2年余りぶりに全面的に閉鎖されたことも地合いの悪化につながったとの見方があるなど、再びコロナ禍による行動制限が懸念されている。
日本株もこの地合いを引き継いで、幅広く売られる展開。外為市場ではドル高/円安基調が続いているものの、輸出関連株を積極的に物色する気配は感じられない。堅調が目立つのは電力・ガス株や薬品株などディフェンシブ銘柄で、景気不安が支配している様子を示す動きとなった。
市場では「世界の景気敏感株と言われる日本株は、世界景気全般に不安が大きくなる局面では上値を買いにくい。マーケットもここにきて新型コロナウイルス感染拡大を警戒するようになっている」(SBI証券・投資調査部長の鈴木英之氏)との指摘もある。
TOPIXは1.46%安で午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆2238億3800万円と商いが薄い。東証33業種では、機械、電気機器などを中心に30業種が下落した。
個別では、東京エレクトロンなど半導体関連株が軟調となったほか、TDKが大幅安。ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングもさえない。半面、アステラス製薬がしっかりとなった。
プライム市場の騰落数は、値上がり130銘柄(7%)に対し、値下がりが1673銘柄(91%)、変わらずが35銘柄(1%)だった。
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