• 2022/07/12 掲載

シンガポール暗号資産業界、ファンド破綻で動揺 規制強化も

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[香港/シンガポール 12日 ロイター] - アジア太平洋地域で最大規模とされるシンガポールの暗号資産(仮想通貨)関連業界が、暗号資産ファンド、スリーアローズ・キャピタル(3AC)の破綻に揺れている。シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)は暗号資産関連サービスの振興を後押ししていたが、風向きが変わった。

KPMGによると、シンガポールの暗号資産・ブロックチェーン企業への投資は2021年は14億8000万ドルで前年の10倍に急増し、アジア太平洋地域の投資総額の半分近くを占めた。

MASは関連サービスを促進を打ち出し、20年には150社以上が暗号資産決済事業免許をMASに申請した。

しかし3ACの破綻で状況が一変した。暗号資産の価値急落もあって業界に影響が広がった。

Ashurstのテクノロジーセクター担当弁護士は「最近の一連の出来事から、MASは暗号資産・デジタル資産により厳格な対応をする可能性が高い」と述べた。

3ACは、暗号資産の価格下落で数億ドルの債務を履行できなくなり、6月27日に英領バージン諸島で清算手続きを開始した。ファンドの創設者は所在不明という。

シンガポールの暗号資産企業チェーンアップの最高マーケティング責任者は、同国が暗号資産ビジネスに対する対応を厳格化した場合、域内の他の国が追随する可能性があると指摘した。

MASは6月30日、3ACが関連規則に違反したと指摘し、さらなる違反の可能性で調査中を表明した。

法律事務所リード・スミスの駐シンガポールパートナーは「(MASは)業界に『3ACはすでに監視対象になっている』というシグナルを送りたかったのだろう」と述べ、今後、MASの規制強化などに乗り出すかが焦点だと述べた。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます