- 2022/07/13 掲載
ECB、デジタルユーロ発行量に上限設定も=仏中銀総裁
デジタルユーロ導入を巡っては、金融業界や一部の政策当局者から人々が貯蓄をデジタルユーロに置き換えることで従来の銀行預金が減少する可能性があると懸念する声が出ている。
こうした中、ビルロワドガロー総裁は金融関連の会議で「銀行の預金が置き換わるリスクに関し、われわれはデジタルユーロが貯蓄資産または投資資産ではなく支払い手段であり続けることを保証しなければならないし、そうするつもりだ」と指摘。「これはデジタル・ユーロの流通量に上限を設けることで実現できる」とした。
また、デジタルユーロはホールセール市場では問題が少ないと言及。フランス中銀はここ1年間にわたり官民パートナーとホールセール市場で9回の実証実験を行ったほか、年内には4─5回の追加実験を計画しており、「こうした取り組みにより、欧州の試験的な運営が実施される2023年には中銀デジタル通貨を決済手段として導入する準備が整う」とした。
PR
PR
PR